デラノワ氏晩年期の名作、表・裏共に1枚板⭐︎デラノワ氏はヒルでバイオリン製作をしていたC.F.ランゴネ氏に製作の指導をしたことで知られています。また、2人共にヴィヨーム氏と深い関わりがあったそうです。以前こちらで購入、弦は今年の初めにオブリガート(E線除く)に交換しています。定期的に点検整備も実施しています。[購入時の説明文]全長598mm ボディサイズ358mm 4/4 フルサイズバイオリンです。1913年にボルドーで製作された、Alexandre Delanoy (1850 – 1928) アレクサンドル・デラノワのバイオリンとなります。ジャン・バティスト・ヴィヨームの流派を代表する、モダンフレンチです。1913年に製作されたこの楽器は、伝説的なJ.B.ヴィヨーム工房の支配人であり、最も親しい従業員の一人であったシャルル・ルイ・ブトッドの弟子、アレクサンドル・デラノワが製作したものです。デラノワは、フランスの近代ヴァイオリン製作の核となったヴィヨームのもとで3年間働き、後にヴィヨームを本当の師と仰ぎ、ヴァイオリンのラベルに \"elève de J. B. Vuillaume \"と記して敬意を表しています。ヴィヨームのバイオリンモデルの原理が、彼に多大な影響を与えていたことは、この楽器が表現している通りで、輝くオレンジレッドのオイルニスは、デラノワが偉大なモデルに忠実であったことを示しています。その忠実さはこのバイオリンの細部に至るまで伺うことができます。コンディション画像2枚目の通り、f字孔右部分に2cm程度のクラックリペア痕ありますが、綺麗にリペアされております。適切なメンテナンスを行っていたので保存状態は良いです。大変古いバイオリンですので、画像の通り軽微な打痕もございますが、サウンドに影響するような瑕疵はありません。ただ、新品ではありませんので、ピカピカのヴァイオリンのお求めの方や、モダンフレンチにご理解のない方はお控えください。音色100年以上かけて熟成された暖かく大きな声が、紡ぎ出されます。何気なく裁いても確かな音楽の深みが感じられる音色。自然としなやかな息づかいになり、香るような余韻。どこをとっても素晴らしいです。10万円程かけてメンテナンス済みですので、今すぐ演奏することができます。指板シールの跡が薄くあります。